木育広場げんきじゅく

『作る』に巻き込むことで『使う』ことを促すプロセスのデザイン

物件概要 →詳細

所在地 岐阜県岐阜市
竣工 2017/09
施工:後藤木材
   兼松木工
   大工富田

物件詳細 →概要

岐阜駅直結の再開発ビルで福祉施設を運営する社会福祉法人は、1 階のテナントエリアを利用し、多世代が交流するスペースを作りたいと考えていた。
10 坪ほどのそのスペースに、当初は机を数台置いていたが、活発に使われてはいなかった。
そこで今回われわれは、多様な人が主体的に関わるいきいきとした場をつくり出すために、木育広場の補助金も活用し、木を使った空間とそのプロセスをデザインした。
目指したのは、極力職人やプロの力を使わず、製作過程のできるだけ多くを、使う人自身の手に委ねることで、場の生成へのコミットメントを高め、「自分たちの場づくり」の気運を醸成するためのプロセスである。
これは建築をはじめとした空間と、その使い手を強く結びつけ、完成で終わらない、活きた空間をつくるための小さな試みのひとつである。