リハビリセンター白鳥

面積を抑えながら個室と多床室両方の長所を併せ持つ「個室型多床室」を実現した特別養護老人ホームと、高齢者介護をとりまく様々な人たちの集まるコミュニティスペースからなる老人福祉施設

物件概要 →詳細

物件名 リハビリセンター白鳥

所在地 岐阜県揖斐郡池田町
竣工 2012/9
敷地面積 2231.37m2
建築面積 1092.64m2
延床面積 1913.15m2
構造規模 RC造+S造 2階建て
構造設計:構造計画設計室
施工: 丸平建設
掲載誌 新建築2012年10月号

物件詳細 →概要

現在、新設される特養は原則個室型であることが制度から求められるが、今後も増え続ける高齢者にとって、施設介護の幅広い選択肢を用意することがもとめられた。現行制度における1床あたりのの面積基準は10.65m2だが、この面積は昼間の離床を進めている生活実態に比べては大きく、加えて個室型は介護動線が長くなりがちである。一方従来の多床室では、プライバシーは低く、ベッドによっては窓に面しない。
白鳥の「個室型多床室」では、多床室として求められる1床あたりの面積基準を守りながら、多床室内共用部をリビングと一体化し活用することで、昼間の生活空間を豊かにし、プライベート領域にはすべての「個室ブース」を、窓がとれるように配置して求められる機能を丁寧に設えることで最小限の面積でも快適なプライベート空間を作りだした。
これらにより従来の多床室と個室それぞれの長所を併せ持ちながら、同時に全体面積を抑えたことで、1Fに介護をとりまく様々な人たちの集まるコミュニティスペースを設けることができた、地域における高齢者介護のための新しいコア施設である。